2006/05/12 例会  菊池 徹さん追悼上映会  

       「南極物語」 1983年 日本   145分
 

    監督: 蔵原惟繕
    製作: 古岡滉  鹿内春夫  蔵原惟繕
    製作指揮: 日枝久
    脚本: 蔵原惟繕  野上龍雄  佐治乾  石堂淑朗
    撮影: 椎塚彰
    美術: 徳田博
    音楽: ヴァンゲリス
    ナレーション:小池朝雄

    出演: 高倉健
         渡瀬恒彦
         岡田英次
         夏目雅子
         荻野目慶子
         日下武史
         神山繁
         山村聡
         江藤潤
         佐藤浩市
         岸田森

     有名なタロ・ジロの実話を基に、南極の厳しい環境の中、15匹のカラフト犬の生への奮闘と南極観測隊員たちの姿をスケール感たっぷりに描く。
      フジテレビが本格的に映画製作に乗り出した最初の作品で、当時の興行成績を次々と塗り替える空前の大ヒットを記録した。
      出演は高倉健、渡瀬恒彦、夏目雅子。昭和33年2月、南極昭和基地での越冬隊の活動は、例年にない悪天候のため中止になり、
      犬係の潮田と越智の必死の要請も虚しく、越冬隊と行動を共にした15匹のカラフト犬は極寒の地に置き去りとなってしまう……。

 
菊池 徹さんのご冥福を心よりお祈りいたします
 
第一次南極観測隊隊員 菊池徹の記録

http://www.kikuchigroup.com/antarctica/index.html

 高倉健が演じた潮田隊員のモデルである菊池徹さんは
 在住のカナダ・バンクーバー市でかねてより病気療養中でしたが 
 4月10日、多臓器不全のため永眠されました。
 SNK創立時よりのメンバーで、シニアネットの発展に欠くことのできない存在でした。

お別れ会
5月18日(木) 午後1〜2時
増 上 寺
東京都港区芝公園



     

   例会後のメール抜粋

   *映画に、水をさすようで、恐縮ですが、其の点は、勘弁お願いします。昔の記憶で、曖昧な面も、ありますが、一応、書いて見ます。

     南極物語といっても、南極に、置き去りに、された犬の物語である。
     南極に数年間、置き去りにされ、犬は、何にも言わないので、実際は、全く分らない。実も蓋もない話ですが。
     脚本家が、多分こうだろうと、作った物語である。
     犬を長年、野生させておくと、昔に戻り、狼に帰る。狼から犬への復帰は、先ず無いとの事。
     置き去りにされた犬の食糧については、考えられることは、死んだ犬の肉を喰った殆どは、ペンギンを喰った
     厳冬期の食糧もペンギンの肉と思われる。
     南極では犬は、哺乳類の動物を食わないと、ビタミンCが摂れないので生きて、いれない。
     海水の中で、生息する、アザラシ、セイウチ等の哺乳類の食い物は魚類で、陸上の生物を、食べることは無い。
     ジロウ物語り?より。
   
   *故菊池 徹 さん追悼として企画された荘島プラザでの映画観賞「南極物語」主役の高倉健に菊池さんを重ね合わせて拝見しました。
     準備して頂いた江上さんをはじめ皆さん 有難うございました。
    Tさんが述べておいでのようにこの映画は昭和基地に1年間置き去りされ元気に生き延びた樺太犬「タロ、ジロ」のお話でした。
    しかしメールに水を差すようですが、渡瀬恒彦が演じる一番若かった隊員の北村泰一さん(九州大学の名誉教授)の
    著書「南極一次越冬隊とカラフト犬」によりますと、
     1、ペンギンを食べていた
     2、アザラシの糞を食べていた。犬達だけではアザラシは捕らえられないが、
       氷上での昼寝のアザラシの排泄物は未消化のエビなどがそのままの形で沢山含まれていてそれを食べていた。
     3、犬たちの屍骸には共食いした形跡はなかった。
   北村さんは、第3次越冬隊としての準備中に2匹の犬が生きている夢を見られたそうです。
   又境市に住む愛犬家の岩田さんが、制作した15頭の犬の群像の除幕式で、菊池さんが代表で弔辞を述べ、
   リキ、ゴロ、アンコ、、、、と犬たちの名前を13頭まで そして絶句「安らかに眠れ」と結ばれた。
   この時どうしてもタロとジロの名前が思い出せなかったそうです。  
   ジロは、第3次越冬中のS35年7月に死亡、タロは翌年36年4月に日本に帰還、札幌の北大博物館で余生を送った。
   9年後のS45年8月大往生15歳人間にしたら90歳。 現在剥製となってジロは東京上野の科学博物館、タロは札幌の北大博物館にいます。

  *去年、ある会の企画で「つくし」さんのメールにあります
   ”北村泰一先生”の「第一次南極越冬隊から〜」の講演会を開催させて頂く機会があり、その時、当時の様子をお伺いした事
    が鮮明に思い出されて、こうであっただろうということを、改めて映画の中に見出していました。
    観賞の仕方も、人それぞれで思いを抱くのも、宜しいんじゃないでしょうか。

  *南極観測隊、タロージローで有名な菊池徹先生が4月10日永眠されました。先生は高名な地質学者でもありました。
    明日。午後1時から芝増上寺で行われるお別れの会にSNK代表として参列してきます。
    菊池先生はSNK創立時、何度も来久されていろいろなアドバイスを頂き、またパーティ等もご一緒させて頂きました。
    個人的には下記のような「南極観測隊の歌」のカラオケを依頼されお礼にカナダの美味しいコーヒーを沢山頂きました。
    ISDNの頃でしたが、画像処理の方法をご存じなかったようで、ベニヤ板のような大きい楽譜を30分かけて受信したことがありました。

       http://8.health-life.net/~susa26/snk/nankyoku.htm

    映画南極物語のように、撤収にさいして先に隊員を運び、後のヘリで犬を連れに行く予定が、天候の急変で飛べなくなり、
    断腸の思いで置き去りにした。国内の動物愛護団体から糾弾されて辛い思いをしたと話しておられました。

  * 本当に感動しました。犬達のなんて・・いじらしいことか
    ソリを懸命に引いているとき私も一緒に「ヨイショ、ヨイショ」と思わず声掛けをしていました。改めてご冥福をお祈りいたします。

  
     詳細検索  

   top back