2006/07/14 例会
「白い嵐」 1996年 アメリカ 129分
監督: リドリー・スコット
製作: ミミ・ポーク・ギトリン ロッキー・ラング
製作総指揮: リドリー・スコット
脚本: トッド・ロビンソン
撮影: ヒュー・ジョンソン
音楽: ジェフ・ローナ
出演: ジェフ・ブリッジス
キャロライン・グッドオール
ジョン・サヴェージ
スコット・ウルフ
ライアン・フィリップ
ジェレミ・シスト
エリック・マイケル・コール
1960年、訓練航海中に6人の犠牲者を出した海難事故を題材に、少年たちの友情と冒険を描いた青春ドラマ。
親の反対を押し切って海洋学校の訓練航海に参加する17歳のチャック。同世代の11人の少年たちと船長を含む4人の大人を乗せた帆船アルバトロス号はやがて大海原へと出帆する。
船長は海の過酷さを説くが、17歳の少年たちにとって現実味のあるものではない。チャックには高所恐怖症のギルや、不良気取りのディーン、優等生のフランクら親しい友人も出来た。
訓練中には様々な事故やトラブルが起きるが、次第に仲間意識が出来てきた少年たちは船長の指揮の下、事態に対処していく。
しかし、イルカを殺したことから下船を命じられるフランクや、キューバ船からの発砲など、その困難さは度合いを増していく。
そして無事目的地にたどり着き、いざ帰還という段になって最大の危機が訪れた。“白い嵐”と呼ばれる伝説の暴風雨がアルバトロス号を襲ったのだ……。
実話の映画化というものは案外展開が地味だったり、ストーリー的に整合性が取れなかったりする場合が少なくないが、本作は劇的な要素に満ちており、
充分な見応えがある。これは実際の生存者であるチャック・ギーグに取材したT・ロビンソンの功績と言えよう。
少年たちの成長物としても申し分ない(これは演じる役者たちの魅力が大きい)。
クライマックスの“白い嵐”のシーンも撮影・音響共に迫力があり、続く裁判シーンやエピローグなども深い余韻を残す。
少年達の友情と冒険を織り交ぜてのスリル感溢れる内容で、渋い風貌の船長とその妻も魅力的でした。
白い嵐のシーンでは、ハラハラドキドキ。さぞ撮影は大変だろうと想像して観ていたら、
窓の外では、雷がピカッと光り臨場感まで添えてサービス満点でしたネ。 (EEさんのメールより)
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