道路脇の立て看板は、 「来年も楽しみに会いに来てくださいネ」と、行き交うライトに映し出され過疎の田舎村の代弁者として語りかけているようでした。
平成の大合併の嵐の中旧小石原村と旧宝珠山村が合併し新しく「東峰村」となり2年半が過ぎました。
村と村が合併し、また小さな村が誕生しました。
元気な村作りのため今後も村外の皆さんの熱いエールをお待ちしています。
「東峰そんみん塾」
小言の奥さんも大盛況の祭りと旦那集を盛り上げるため、腕に縒りをかけた「みたらし団子」で道行く人々の舌鼓を楽しませました。
その他、ヤマメの塩焼き、焼き鳥、ビール等も販売していました。
祭りの会長の柳瀬さん。
「元気のない我が村に何か元気の出ることをやりたかった」と地区の人々に働きかけ5年前から活動を行っているそうです。
この時期は、専業の「京屋旅館」をほったらかし祭りに専念の日々が続き、奥さんの小言も増幅する毎日だったとか?
陶(すえ)の舞

村の伝統工芸である焼き物を、夫婦仲良く共同作業中で、土掘り、精製、泥こね、成型そして焼成する過程を表しており、めでたく立派な陶器が完成し祝い喜び、お神酒を皆んなと分かち合う夫婦和合と勤労の舞
赤鬼(しゃき)の舞

同上
赤鬼(しゃき)の舞

四体の赤鬼が登場し、その風貌は怖いというより面白げ。
しかし一転して子供たちを脅かしたり・・・・・・・
雰囲気を楽しむ愉快な舞。
神楽舞のメンバー
いにしえから舞伝えられた高木神社の神楽舞。何時の日からか途絶え語り部だけが生きていた。
20年前村の若者が立ち上がり、厳寒の大晦日夜を徹して舞い続けた夜神楽。
今年から千灯明祭りと相成って、新しい挑戦が始まった。
さー、いよいよ神楽舞の始まりです。
大勢の人々が待ちに待った瞬間です。
見学者の中には遠く山口県からこの日のために来たと言う人もいました。
左右に対の篝火が燃え盛る高木神社。夜7時半からの神楽舞を待つ静けさの舞台。
高木神社夜神楽は、大晦日に夜を徹して舞われていましたが、20年目の節目の本年、千灯明祭りと合同で開催されることとなりました。
瓢箪池の石橋を渡ると、石燈篭脇の小さな境内にも、半割竹の灯火が現世と来世のを物語っています。
神社につながる石段には、無数の竹燈篭がお参りする人々を今宵の別世界へと和やかに導いてくれています。
境内の参道には一本の孟宗竹から作った大提灯が、大小長短の置き竹燈篭と相成って暗闇のハーモニーを演出しています。
参道の古びた商店の前にも、今宵は賑やかな置き燈篭が栄華を誇った時を刻んでいます。
過疎の村を夕闇がいつもの様に静に訪れ、小石原小学校の児童がそれぞれの思いを和紙に託した置き燈篭が、参道の道しるべとして、来る人々の気持ちを和ませます。
初秋の風に乗り天高く秋雲が流れる小石原の地に、平成19年9月8日「千灯明灯りと神楽舞」の祭りが厳かに開催されました。
高木神社、鳥居、竹灯、大燈篭が澄みわたった夕焼けに映し出され時を待つ静かなひとときです。